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12月に入ってから、うちのベランダに少しばかりのパンくずを置いてみたら
セキレイとヒヨドリが食べにくるようになった。
今週初めの寒さが厳しく、風が強かった朝はその餌やりをさぼってコーヒーを飲みながら
ベランダを見ていると、セキレイがやってきて、一直線にベランダの隅に向かっていった。
いつも置いてある場所には来ず、隅のほうでエサを探していた。
まるで、「この風でいつものところに餌を置いてたら隅のほうに動いていますよね」
と知っているような行動で、その賢さに驚いた。
私のようにコーヒーを飲みながら。。。ではなく、
動物の行動を観察してそこから進化や心理を研究する、動物行動学という分野によると
微笑みと笑いは起源が違うという。
akagezaru.png 
これはアカゲザルの子供。
サルの世界はしっかりとした階級社会で、
幼い子供が、近づいてくる上位の雄に”服従のポーズ”をとっている写真です。
人間でいえば頭を下げてひれ伏したり、敬礼したり、
ドンの指輪にキスしているような意味を持っている。
あまり口を開けずに口角を横に引っ張るだけのこのポーズから
口角を少し上げてみると”微笑み”になる。
サルの世界での「私はあなたを恐れています。
あなたとは良好な関係を持ちたので受け入れてください」
という願望が”微笑み”の起源だという。
格闘技の試合直前、対戦者同士が視線を交わすときに
より明確に微笑んでいる選手がその後の試合で負けていたという。
”微笑み”は優位ではない深層心理を表現しているのかもしれない。
また人間の”微笑み”は進化して、
単純に”幸せな”気持ちを表現するだけではなくなった。
”微笑み”を作って「大丈夫だよ」と相手を安心させる目的にも使うし、
自分は優しいですよというアピールのためにも"微笑み"は利用される。
こういう"微笑み"は政治の世界にあふれているだろう。

"笑い"はどうだろう?
サルの行動からは、喘ぎ(あえぎ)が"笑い"の起源だという。
喜ばしい気持ちを伝えるときのあわただしい喘ぎが"笑い"なのだ。
確かに大笑いをすると喘ぐようになり、
息が苦しくて空気を吸わずにはいられなくなる。
”微笑み”と違い嘘で笑うことは難しい。
子供のやったいたずらが、おかしくてたまらないけど怒らなければならないとき、
ちゃんと親は怒れているだろうか?笑いながら怒ることは難しい。

情動の両極端に起源をもつ”微笑み”と”笑い”。
私たち人間はこの二つは結局混ざり合って、今では一体化し、
”微笑み”から”笑い”に移ることも二つが混ざり合うこともある。
この混ぜ合わされた情動はサルの世界でも私たちに近い
類人猿にだけ見られるという。私たちは複雑なのだ。
日曜日にはM1グランプリが放送される。
私は喘いで苦しいような”笑い”を体験することを期待している。

さて、ブログは本日で今年最後です。
コロナで自粛期間中、なんとか笑えるように工夫してくれたスタッフと
私を支えてくれている多くの皆さんに感謝します。
では、よいお年を。
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2020.12.19 / Top↑